キックボクシングというと、格闘技のイメージが強くて、ダイエッとは無縁に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年、キックボクシングをダイエットに取り入れることが注目されています。
そもそもダイエットというと、食事制限を考える方も少なくないでしょう。
しかし、偏った食事により栄養バランスが崩れてしまうと、いくらダイエットに成功したように思えても、リバウンドに苦しんだり、健康を損なってしまったりすることがあります。
このため、最近では、健康的に痩せるために、運動を取り入れながら、バランスのよい食事をとってダイエットを実行することが常識となりつつあります。
ここでは、キックボクシングがダイエットに向いている理由や、成功のコツなどについて、詳しくご紹介します。
これからダイエットを考えている方も、キックボクシングに興味のある方も、ぜひご参考にしてください。
目次
「キックボクシング」が女子に人気!?そのダイエット効果に注目!
キックボクシングとは?
キックボクシングとは、ボクシングと同様にグローブをつけて戦う格闘技ですが、異なるのは、その名の通り足技を使えるところです。
足技には、ローキックやミドルキック、ハイキックなどがあり、腕を使ったひじ打ちなども使えます。
そして、ボクシングとは違いシューズを履かずに素足でおこなう点も特徴です。
ダイエット効果が注目をあびたキッカケとは?
格闘技のトレーニングがダイエットに効果があることはよく知られていましたが、キックボクシングのダイエット効果が注目をあびるようになったのは、海外セレブやモデルなどの、美にこだわる有名人たちが、キックボクシングをダイエットに取り入れて、ブログなどで紹介したことにはじまります。
キックボクシングのダイエット効果の秘密!
有酸素運動と無酸素運動を同時にできる
有酸素運動とは、ウォーキングや水泳のように長い時間で継続的におこなう運動のことで、体脂肪をエネルギーとして燃焼して使います。
このため、脂肪燃焼に効果的な運動とされます。
キックボクシングでは、フットワークや構えが有酸素運動にあたります。
無酸素運動
筋トレや短距離走のように瞬発力を必要とする運動が無酸素運動です。
グリコーゲン(糖質)を主にエネルギーとして使います。
酸素を必要としない運動で、筋肉を鍛えるのに効果的で、基礎代謝量を増やしてくれます。
キックボクシングではキックやパンチがこれにあたります。
ダイエットには有酸素運動も無酸素運動も必要
ダイエットには、脂肪燃焼のために効果的な有酸素運動も、基礎代謝量を増やしてくれる無酸素運動も必要です。
キックボクシングでは、それを同時におこなうことができるので、筋肉をつけながら、健康的に美しく痩せることができます。
体質改善で痩せやすい身体に
上述したように、キックボクシングのトレーニングでおこなうキックやパンチなどは、無酸素運動にあたります。
これが全身の筋肉に刺激を与え、筋肉を鍛えることになります。
このため、基礎代謝量が上がり、体質改善されることで、痩せやすい身体になるのです。
それと同時におこなうフットワークや構えなどの有酸素運動により、効率的に脂肪を燃焼できるので、脂肪を燃焼しつつ筋肉をつけ、痩せやすい身体に形成していくのです。
そのダイエット効果は絶大といえるでしょう。
バランスのよい全身運動が美しいボディに導く
キックボクシングは、パンチもキックもするのでバランスよく全身運動をすることになります。
そして、パンチやキックをする際には身体をひねるので、日常的にあまり使うことのないお腹回りの筋肉が鍛えられ、ウエストにくびれが出てきます。
ただ痩せるだけでなく、メリハリのある美しいボディに導くことができるのが、キックボクシングを取り入れたダイエットなのです。
食事制限なしのダイエット
ダイエットでなによりつらいのが食事制限です。
これはダイエットに挑戦したことのある方ならご存知でしょう。
でも、キックボクシングを取り入れたダイエットなら、そのつらい食事制限をせずにすみます。
栄養バランスのよい食事を好きなだけとりながら、効果的にダイエットすることができるのです。
ストレス発散にもなる
キックボクシングでは、サンドバッグやミットにキックしたりパンチしたりします。
比較的力の弱い女性でも、キックやパンチがきれいに入ると、気持ちのいい音がなり、爽快感があります。
これがストレス発散になり、つらいはずのダイエットが気持ちのよい体験になるのです。
キックボクシングのトレーニングでは何をするの?
ストレッチ
キックボクシングのトレーニングでは、トレーニングの前後にストレッチを取り入れます。
トレーニング前のストレッチでは、準備運動として、けが防止のために全身をほぐしていくストレッチをおこないます。
運動後のストレッチでは、疲れた体をリラックスさせるため、寝た状態でのストレッチを主におこなうと効果的です。
縄とび
キックボクシングでは、全身運動で腹筋や腕、肩などを鍛えることのできる縄とびもトレーニングのひとつとして取り入れます。
心拍数がゆっくり上昇して、ウォーミングアップのためにも効果的です。
なにより初心者でも無理なくできる運動であり、けが防止のためにも役に立ちます。
シャドーボクシング
鏡を見ながら、フォームをチェックしつつ、パンチやキックの動きをします。
理想の動きをイメージしながら運動することで、自分の動きもそれに近づけることができ、さらに自分の体型チェックもできるので、体型の変化に敏感になれます。
サンドバック
縄とびやシャドーボクシングとは違って、サンドバッグにパンチやキックを繰り出すのは、全身を使った無酸素運動になります。
うまく決まると爽快感があり、ストレス発散にもなるでしょう
ミット打ち・対人練習
ミット打ちや対人練習は、トレーナーなどを相手におこなうトレーニングなので、自分のペースではできない負荷のかかる運動となります。
俊敏な動きが求められ、全身が活性化して大量のアドレナリンも出ることになります。
キックボクシングダイエットに成功する7つのコツ
きついダイエットという自覚を持とう
キックボクシングは、決して楽なスポーツではありません。
きついトレーニングが待っています。
ただ、きついだけでなく、爽快感やダイエット成功の喜びもあります。
そういったことを糧に、きついダイエットに挑む自覚を持ちましょう。
目的意識をしっかり持とう
ただ漠然とダイエットするのではなく、ダイエットして美しい身体の自分になるための目的を持ちましょう。
好きな人を振り向かせたいという目的でもいいし、結婚式などのイベントのためでもよいでしょう。
ただ痩せるだけでなく、目的意識を持つことで、ダイエットのためのモチベーションも上がります。
アルコールは厳禁
アルコールは満腹中枢を麻痺させてしまうので、ついつい食べ過ぎてしまいます。
ダイエット中はアルコールを控えるようにしましょう。
水分補給は忘れずに
キックボクシングは激しい運動なので、大量の汗をかきます。
こまめに水分補給をおこない、水分不足にならないようにしましょう。
ただし、ダイエットのためのキックボクシングなので、お茶や水などのノンカロリーのものにしましょう。
入浴時は浴槽につかってリラックス
キックボクシングという激しい運動の疲れを次の日に持ち越さないためにも、入浴時には浴槽につかって、ゆったりとリラックスすることが大切です。
少しぬるめのお湯にゆっくり入るのが効果的です。
健康的な体づくりのための食事のバランスに気をつける
キックボクシングダイエットを成功させるためには、バランスのよい食事を適度にとることが大切です。
菓子やジャンクフードなどに含まれるような炭水化物は控えて、野菜や良質なタンパク質を中心とした、健康的な体づくりのための食事を、食べ過ぎない程度にしっかりとりましょう。
生活リズムを整える
キックボクシングダイエットを成功させるためには、生活リズムを整えて、心身への負担を少なくすることも大切です。
無理のない健康的な生活を送って、痩せやすく太りにくい身体へと導きましょう。
通い続けられるキックボクシングジムを選ぶポイント
スタッフが親切で清潔感がある
基本的なことですが、スタッフの対応が親切で、清潔感のあるジムを選ぶことが大切です。
キックボクシングダイエットを成功させるためには、継続して通うことになるので、気分よく通えるようなジムであることは重要です。
通いやすい場所にある
ジムに通い続けるためには、やはり自宅からのアクセスがよく、通いやすい場所にあることも大切です。
仕事帰りなどで疲れているときでも、帰りに立ち寄りやすい場所だと、継続的に通いやすいでしょう。
メニューが自分に合っている
ジム通いを続けるためには、自分に合った無理のないメニューがあるかどうかも大切です。
いくらジムが気に入っていても、メニューに無理があったら、続けにくくなります。
そして、通いやすい時間帯にそのメニューをできるかどうかも大切です。
個人のロッカーが使えると便利
個人のロッカーが使えるようなジムだと、道具をロッカーに保管しておくことができるので、仕事帰りなどに気軽に立ち寄れて便利です。
自宅でできるキックボクシング!注意も必要
キックボクシングは自宅でもできます。
ただ、正しいフォームを身につけてからでないと、ダイエット効果が出にくいでしょう。
そして、自分や周りの人に危険を及ばないための注意も必要です。
周囲に人がいないこと
キックボクシングは格闘技です。
ダイエットのためとはいえ、周囲に人がいないことはしっかりと確認してからおこないましょう。
特に小さなお子さんのいる家庭では注意が必要で、できれば保育園などに預けている時間帯や就寝後におこなうとよいでしょう。
運動前のストレッチは忘れずに
運動前のストレッチは、けが防止のためにとても大切です。
忘れずにおこない、しっかり体をほぐしてからキックボクシングをしましょう。
体を大きく動かせる広いスペースが必要
キックボクシングでは、体を大きく動かすことになります。
腕や脚を伸ばしても壁などにぶつかることのない広いスペースが確保できる場所でおこないましょう。
左右のパンチはバランスよく
自宅でキックボクシングするときに気をつけたいのは、左右のパンチを同じ回数だけバランスよくおこなうことです。
どちらかに偏ってしまうと、体幹のズレの原因となることもあります。
パンチは腕が伸びきらないように気をつけて打つ
パンチの際に腕が完全に伸びきるような状態だと、肘の関節を痛めてしまうことがあります。
腕には余裕をもたせてパンチするようにしましょう。
キックボクシングダイエットには食事も大切
キックボクシングダイエットでは、過度の食事制限は必要ありませんが、バランスのよい食事は大切です。
白ご飯や麺類などに多く含まれる炭水化物や、果物やイモ類などに含まれる糖質は少なめにとるようにして、肉や魚、大豆製品などに含まれる良質なタンパク質や、野菜を中心とした食事を、しっかりととるようにしましょう。
また、炭水化物でも大麦や玄米といった低GI値の食品を取り入れるのがおすすめです。
過度な糖質制限は、キックボクシングダイエットには身体の負担が大きすぎて向いていません。
キックボクシングはダイエットにピッタリ!まとめ
キックボクシングダイエットは、ただ痩せるだけのダイエットではなく、健康的で美しいボディを手に入れるための、痩せやすく太りにくい身体づくりのためのダイエットです。
決して楽なダイエットではありませんが、得るものは大きいといえるでしょう。
格闘技としてのイメージが強かったキックボクシングですが、ダイエットに効果があると注目されている現在では、女性や高齢者を対象としたクラスのあるジムもあるので、敷居も低くなっています。
この機会にぜひキックボクシングをはじめてみてはいかがでしょうか。